収差する表面

2021. 11

 

この度 WHYNO.TOKYO では、東京都在住のアーティスト 鈴木 秀尚 による個展「収差する表面」を11月18日(木) ~ 12月5日(日)の会期で開催を致します。

鈴木 秀尚 は、2014年に武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コースを修了し、絵画を通し、虚構と現実の問題を探求しています。2009年に村上隆が主催するGESIAI#13にてゴールデンアクリリック賞を受賞。2021年にはFoundworkのGuest Curators ProgramでMake Roomのファウンダーであり、ディレクターの Emilia Yinに選出される。またベルギーのアート系出版社であるTiqueのSix Questionsというプロジェクトに参加。
近年ではLondon Paint Clubのオンライン展覧会「TOGETHER THROUGH PAINTING」、イギリスのギャラリー、Rise art soho galleryのグループ展「EMERGENCE」に参加するなど、活動の場を世界中に広げている。

本展「収差する表面」では、「収差」をテーマにした渾身の新作絵画作品を展示致します。縦約230cm×横180cmの大作『The day before』を中心としたこの個展では、氾濫している情報としての画像の中に見出されるイメージの虚構性と、そうして意図的に選ばれたモチーフに潜む記号性とが、絵画として描かれることで身体性を獲得し、新たな像が示されていきます。筆により再現されるイメージは、現実と虚構のどちらでもない地平に位置することで、「写像」と「観ること」の間に存在する不確実な関係性の中で展開され、軽やかで大胆なストロークと単色でありながらも幅のある色彩により、自在な抽象性を獲得しています。

鈴木 秀尚 は、本展に寄せて自身の作品について次のように言及しています。

 

収差とは、レンズで像を作るときに光線が一点に集まらず、ぼやけたり、歪んだりして、ズレが発生することです。私は絵画でそのような仕組みを作り出したいと考えています。
絵にすることで意味や名称を剥ぎ取り、匿名のイメージにすり替える。理解できない複雑さをそのままに、曖昧で鮮明な絵を描きたいと思います。
鈴木 秀尚

 

展覧会期間中は感染症対策を徹底し、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。


鈴木 秀尚 個展

『収差する表面』
会期: 2021年11月19日(金) – 12月5日(日)
会場: WHYNOT. TOKYO
開廊時間: 13:00 – 18:00
休廊日: 月、火、水
ウェブサイト: https://whynot.tokyo
instagram: @whynot_tokyo

ギャラリー詳細
〒153-0053 東京都目黒区五本木2-13-2 1F
お問い合わせ:info@whynot.tokyo

Hidetaka Suzuki Solo Exhibition

“Aberrating Surface”
Period: 11/19 (Fri.) – 12/5 (Sun.), 2021
Venue: WHYNOT. TOKYO
Opening hours: 13:00 – 18:00
Closed: Monday, Tuesday, Wednesday
Website: https://whynot.tokyo

Gallery Details
1F, 2-13-2, Gohongi, Meguro-ku, Tokyo 153-0053, Japan
Contact: info@whynot.tokyo
instagram: @whynot_tokyo